サプライチェーン
長年培ったサプライチェーンのノウハウ・知見により、日本の製造業のDXを支援
製造業では、ロングテールへの対応、マスカスタマイゼーションへの対応に関する要求が高まりつつあります。しかし、漫然と対応するだけではサプライチェーンが複雑化し、オペレーションコストが増大するなど、経営の非効率を招いてしまう懸念があります。
これらの問題を解決し、競争を生き残る鍵となるのは、製品市場の動向や生産・在庫などの状況・サプライヤー情報等を徹底的にデジタル化して、需要の変化や兆候をいち早く捉え、予測の精度を向上させることによって、調達~製造~物流に素早く反映し、動的に変化させていくコネクテッド・サプライチェーンを実現することです。
また、昨今の予測不可能な市場環境の下、予期せぬ自然災害などのリスクに対する事業継続性や有事の際の柔軟な対応力の観点から、サプライヤーリレーションシップを基軸としたサプライチェーン全体でのレジリエンス強化をデジタル技術活用によって図っていくことが急務とされています。
Ridgelinezは、長年培ったサプライチェーンのノウハウ・知見により、コネクテッド・サプライチェーン導入、レジリエントSCMをはじめとする日本の製造業のデジタルトランスフォーメーションを支援します。
ものづくりにおいては、変化を俊敏に捉え、機動力をもって対応していくために、バリューチェーン全体で状態の可視化を推進し、ボトルネック要素を明らかにし、迅速な意思決定の下で効果的な打ち手を講じていく必要があります。
まず、現場のデータを収集して蓄積すること、データを最適活用することがポイントとなります。様々な形式やタイミングで発生するデータを統一的につなぐことは困難ですが、業務目線でのデータの体系化や、データレイク*1などのテクノロジーを最大限に活用することにより、異なる条件のデータをある程度構造的につなぐことが可能となります。こうして、プロセス・データをEnd to Endで統合管理する機能を持つことで、経営意思決定のリアルタイム・高速化を実現していきます。
- *1:多種多様なデータを元の形式のまま一元的に保管する広大なデータ格納庫のこと。
サプライチェーン・コントロールタワーによる
レジリエンス強化
サプライチェーン 事例紹介
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情報通信機器製造業における製造工場の機能高度化支援
ある情報通信機器製造業のクライアントでは、自社製品のテクノロジー標準化やコモディティー化による競合他社との差別化が難しくなる一方、グローバルでの競争激化状況における自社工場のあり方を経営課題として悩んでいました。
Ridgelinezは、今後、競争が激化した環境でクライアントがものづくりを強みとして勝ち抜くために、製造機能における現在の取り組みや強みをどう強化していくべきか、定義した製造機能の高度化と照らして7カテゴリー(見える化・SCM高度化・ECM高度化・自動化・標準化・人材活用・リファレンス化)で施策を提言し、実行計画を作成支援しました。
また、既存ビジネス領域における製造機能の強化に加え、EMS(Electronics Manufacturing Services:電子機器受託製造サービス)の活用についてケイパビリティ整備や手順を明確にすることにより、ハイブリットな戦略でものづくりを最適化しいくことを実現しました。
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大手総合物流業における新たなロジスティクスDX戦略の確立支援
ある大手総合物流企業のクライアントは、荷主企業への価値最大化と低炭素社会への貢献を目的として、デジタルネットワークの構築による新しい物流改革モデルの確立を目指していました。
Ridgelinezは、このクライアントが保有する物流データやトラックのデジタコデータに着目し、これらを活用した新しいロジスティクスDX戦略を構想することで応えました。現況アセスメントから配送ルートや拠点再配置などの変革ポイントを明らかにしたうえで、経営/物流に関わるデータを分析するコントロールタワー機能を設計しバリューチェーンを強化。さらに庫内のIoT化や、AI配車シミュレーション技術の導入で庫内/配送オペレーションを最適化し、サプライチェーンのコントロール精度を高める支援を行いました。
クライアントは、この新しいロジスティクスDX戦略の実行によって、レジリエントな経営体質へと変革し、協力会社との共同配送や低炭素配送など3PL(3rd Party Logistics)企業として荷主企業へ新たなサービスを提供することが可能となり、業界でのシェアを伸ばすきっかけを得ることができました。