電力・ガス
電力・ガス業界のエネルギー安定供給に向けた問題を解消するDXを支援
近年、気候変動による災害対応強化等、地域独占型のエネルギー供給システムからの脱却が求められており、電力・ガスの自由化に伴う新規事業者の参入や、電力・ガス各社の分社化を経て業界再編が進められています。
世界のエネルギー情勢としては脱炭素の潮流があり、パリ協定を契機に事業を100%再生可能エネルギーで行う「RE100」(Renewable Energy 100%)への参加企業が増加し、それと並行してESG(環境・社会・ガバナンス)市場も拡大しています。日本においても、温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」を2050年までに達成するという目標を掲げ、脱炭素に向けた取り組みが加速しています。
しかし、再生可能エネルギーのさらなる利用増加は、エネルギーの安定供給に問題を生じさせる可能性があるという意見もあります。太陽光や風力は天候による出力変動が大きく、化石電源と比較して発電コストも高いのが現状です。また、再生可能エネルギーを創出する分散型電源が増加することで、既存の系統運用システムでの対応が困難になる可能性があります。
一方で、AIやRPA(Robotic Process Automation)、ブロックチェーンといったデジタル技術の発達が進み、次世代スマートメーターの導入による取得可能なデータの拡大も見込まれています。これらのデジタル技術・データを活用することにより、エネルギーの安定供給に向けた問題を解消できるDXの推進が期待されています。
Ridgelinezは、規制産業かつ超長期的なビジネスサイクルという特性を持つ電力・ガス業界において、戦略策定、データ活用、最適なデジタル技術のプロフェッショナルとして、クライアントの変革を支援します。
規制緩和に合わせて既存システムを徐々に開発している場合、データの分断や営業系システムと業務系システムがサイロ化し、連係が複雑になっているケースが見られます。市場競争力の維持・強化には、顧客接点領域のシステム化を業務系システムに干渉しない形で進めていく必要があります。また、組織横断的なデータ活用を可能にするプラットフォームを構築することで、新規サービスの開発や業務効率化等の価値創出が可能になります。DXを実現するには、戦略の策定からCX(カスタマー・エクスペリエンス[Customer Experience])とOX(オペレーショナル・エクセレンス[Operational Excellence])観点での検討、適切なテクノロジーの選択と実装が求められます。
Ridgelinezの強みは、この変革のプロセスを一貫して行えることです。適切なDXをデザインするため、目指すべき未来の姿からのバックキャスティングと現状の課題からのフォアキャスティングという両面からアプローチします。