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製造業の業務プロセスの変革、システムアーキテクチャの変革までEnd to Endで支援

昨今、産業の工業化とグローバル化が進み、自社製品に付随するサービスを付加価値とし、競合他社との差別化を図る時代に突入していると言われています。モノをつくって売るだけの時代は終わり、今後は“製造業のサービス化”、「サービタイゼーション」というビジネスモデルが求められています。

産業機器など、事業者が利用者となる機器を供給している企業を取り巻く環境も、中国・台湾などの安価な製品との価格競争が激化しています。

これからの産業機器メーカーは、製品を売って終わりではなく、製品(資産)を効率化する方法、プロセス改善の支援など、顧客を成功に導く働きかけが必要になります。例えば、製品のIoT化とサービスや知見(コンテンツ)を組み合わせて顧客とつながり、顧客から得られたデータを駆使した提案が求められるのです。これまで長年推進してきた、モノ売り中心の製造・販売等の業務、経営管理指標、人材、システムなどの仕組みを一気にサービス化の方向に変革することは非常に困難です。

Ridgelinezは製造業のサービス化への変革に伴走型で支援します。

自社の強みの再定義を起点としたサービスビジネスのビジネスプラン策定だけでなく顧客開発においても伴走し、マネジメント指標の変革、業務プロセスの変革、システムアーキテクチャの変革までEnd to Endで支援します。

サービス化への変革には、自社資源の適切な評価と顧客提案価値を明確にして、実現する道筋を描くことが重要だと考えています。そのために自社の現状の製品、技術、顧客資産などを正しく捉え、サービス化の価値仮説を検討します。顧客提案価値は、ターゲットとするクライアントセグメントを特定し、彼らの本質的な問題を洞察し、解決する問いの設定とバリュープロポジションを明確にします。この際、実際にクライアントを訪問し、クライアントニーズの端緒を捉え、構想を描きます。実現に向けては、価値検証型のアプローチと伴走型のプロジェクト支援を行います。

サービスビジネスプラン策定支援のアプローチとしては、クライアントが利用したいと思える価値の最小単位であるMVP(Minimum Viable Product)の範囲を決め、プロトタイピング検証を行いながら、当該市場規模を算定、初期利用ユーザー向けの販促活動を通じて、獲得ユーザー数の概算を行います。サービス単価は、他の類似サービスをレファレンスとしつつ、ターゲット利用者層を想定した合理的な金額を設定し、掛け合わせて3年間の売上予測を算定します。

Ridgelinezは、製造業のサービス事業化に伴う業務、マネジメント指標、規定などのビジネス変革構想・推進についても支援します。クライアント企業の課題を踏まえて、サービス化を前提とした変革プロジェクト推進に伴走します。スタート時には変革後の姿を構想、ロードマップを策定し、必要なタスクをクライアントと共に明確にします。明確になったタスクのプログラムマネジメントをサポートするとともに、人材組織変革やシステムアーキテクチャ変革など変革テーマ別に専門メンバーが適宜参画して支援します。

産業機械業界 サービスメニュー

  • DXビジョン策定~変革実行支援
  • DXサービスビジネスプラン策定/顧客開発支援
  • サービスデザインの支援
    -マーケット/技術リサーチ(ターゲット市場の定義、市場規模、競合)
    -将来構想とMVPの具体化
    -MVPのプロトタイピングとユーザー価値検証
  • サービス業務プロセス/マネジメント変革
  • システムアーキテクチャ変革支援/プラットフォーム構築支援
  • DX推進に向けた組織/人材/文化の変革支援
  • ビジネス変革構想・推進支援

産業機械業界 事例紹介

  • 産業機械メーカーにおけるDXサービスビジネスプラン策定

    産業機器メーカーにおけるDXサービスビジネスプラン策定

    日本の産業機器メーカーは中堅、中小企業が多く、社内業務のデジタル化、顧客向けアフターサービスデジタル化、デジタルコンテンツ・サービスの事業化などを自社だけで進めることが難しい状況です。ある産業機器メーカーは、デジタル変革の取り組みを先行してサービス化し、他の産業機器メーカーが利用できるビジネスを検討していました。

    Ridgelinezは、想定されるサービスからターゲット市場を設定し、セグメントごとの代表的な企業にインタビューを行い、初期仮説の価値検証を実施しました。各社の状況から課題を洞察し、解決策になるようにサービス提供価値(MVP)の明確化と価格の精査を実施し、事業化の意思決定に資するビジネスプランを策定しました。

  • 大型機械メーカーにおけるDX構想策定

    大型機械メーカーにおけるDX構想策定

    ある大型機械メーカーは、ライバル企業との競争により年々利益率が悪化しており、数年前から新市場への参入やサービスビジネスの拡大にチャレンジするものの、苦戦が続いていました。

    Ridgelinezは事業分析を通して、個別設計の機械が多くサービスを標準化しにくい点、ミッションクリティカルで止まらないことが当たり前の機械が多い点に着目。サービス単体での収益にこだわらず、稼働機器のIoTデータ活用を前提とした製品コアの標準化や、生産方式の最適化を通して製品力を高める基盤づくりを最初のステップに設定し、将来のサービスビジネス拡大の基盤づくりを行いました。

  • 産業機械メーカーにおけるシステムアーキテクチャ変革構想策定

    産業機械メーカーにおけるシステムアーキテクチャ変革構想策定

    ある産業機械メーカーでは、「2025年の崖」を飛び越えるべく全社システム刷新を計画、情報システム部門は手組みの基幹システムを標準的なERPに置き換えることを検討していました。

    それに対して、Ridgelinezは10年後の事業価値の変化、サプライチェーンやそれを支えるICT基盤の姿を洞察し、そこからバックキャストするワークショップを行いました。そして、真に変えるべきシステムはERPではなくPLMや顧客接点領域にあることを見いだし、システム構築の優先度を再設定しました。また不確定要素が大きいデータ活用のICTについては、マイクロサービス(クラウド)を組み合わせたアーキテクチャを策定しました。