リテール・ホールセール
「人」を中心に置いた新たな流通の構造をデザインし、Personalizationに対応した価値を提供
従来、リテーラー・ホールセールが提供すべき主要な価値は大きく3つあると考えています。
- 売るもの(より良い商品)
- 売り方(便利で消費者が買いやすい環境づくり)
- 知らせ方(消費者にとって有益な情報提供)
現在はほとんどの国民がスマートフォンを持ち、いつでも情報にアクセスできる時代です。その中で、コロナ渦がもたらした生活様式の変容は多大です。また、SDG’sという社会・環境への貢献意識の高まりも過去に例を見ないものです。
こうした状況下で、消費者一人ひとりが自身の価値観を基に最適化した生活をすでに始めています。「将来的に」ではなく「すでに始まって」いるのです。
したがって、リテーラー・ホールセールが上記の価値を提供するためには、「人」を中心に置いた新たな流通の構造をデザインしなければなりません。
いかにパーソナライゼーションに対応できる「仕組み」をストラテジックに組み立て、テクノロジーを駆使し実行していくか。企業が抱える課題は山積しています。
スタートは未来を描くことからです。自社が何を成し遂げるべきか、どのように消費者に貢献していくのか。
Ridgelinezは、チェンジリーダーの方々の考えを描出します。また、現状の徹底的な問題把握を行い、「どこをどのように変えていくのか」の“How”を描いていきます。“How”の中の大きな位置を占めるテクノロジー適用の思考実験を繰り返し、目指すべき定量的効果を目標として定めます。
インダストリー特有の業務・ビジネス課題解決策を持つコンサルタントと、コンピテンシーコンサルタント・テクノロジーコンサルタントがチームとなり、絵に描いた餅に終わらせない実践的な実行計画を策定します。
リテール・ホールセール業界 事例紹介
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アパレル専門店チェーンにおける次世代戦略的情報システム構想支援
あるアパレル専門店チェーンでは、オムニチャネル対応が大きな課題でした。継ぎはぎにより構築してきた情報システムの制約から、商品情報や在庫情報などが散在し、新たなサービス施策の実行を阻害していました。
Ridgelinezはまず、数年後にリリースされる最適化された戦略的情報システムの次世代の姿を描く一方で、現在の「眼前の課題」をクイックに解決する施策を同時に提案しました。そこには、RPA(Robotic Process Automation)を活用した入力負荷の軽減、複数システムの商品マスターの同期化を図るデータ入力フロントエンドのクイックな導入、不要な会議や報告の撤廃などが含まれます。
クライアントには、大幅な業務工数の削減により次世代の情報システムの導入準備に時間を充てることができ、かつ眼前の制約要因による顧客サービスの低下に歯止めをかけることができたということで、Ridgelinezの活動を評価いただきました。
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大手小売業における社員教育変革支援
ある大手小売業のクライアントでは深刻な人手不足と雇用の流動化に悩まされていました。専門性の高い業務(接客、ディスプレイ、食品では調理や品質管理など)の教育時間が多大であるためです。少しでも手を抜くと、お客様の評価は一気に下がり、売上に直接影響が出てしまいます。
Ridgelinezは、教育体系を見直し、一部にVR(Virtual Reality)コンテンツを適用することを提案し、導入いただきました。これにより、教育工数の大幅な削減と教育品質の維持・向上に貢献しました。
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消費財専門商社における次世代システムMSA化構想支援
ある消費財専門商社では、長年利用してきた巨大な基幹システムをモダナイズする必要に迫られていました。進化するリテーラーからの新たな取り組みの依頼にキャッチアップするため、さらに基幹システムは肥大化を続けていたため、コスト圧迫が課題となっていました。
Ridgelinezは、次世代システムのMSA(Microservices Architecture)※1化に向けて現状の業務を分解・分類し、変化の激しい業務サービス予測を行い、Stable領域をウォーターフォールで確実に開発し、それ以外をMSA化するシナリオを描きました。 クライアントは現在その設計図を基に自社開発プロジェクトを行い、人材育成と同時解決を図る取り組みを実行中です。- *1:(MSAの用語解説例:サービス指向アーキテクチャの一種で、1つのアプリケーションをビジネス機能に沿った複数の小さいサービスコンポーネントに分割し、それを疎結合した集合体として実装する開発手法。)