生成AI
生成AIの社内実践知に基づきアセスメントから実装、AIガバナンス体制やガイドライン整備まで包括的に支援
生成AI技術は、その高度な自動化と創造性により、ビジネスプロセスの革新や新サービスの創出に大きな可能性を秘めています。ChatGPTや画像生成AIといった生成AIへの関心は高まり続けており、煩雑な言語処理業務の効率化や、クリエイティブなコンテンツ生成など、多岐にわたる分野での活用が始まっています。しかし、その効果的な導入と活用のためには、AIと人の役割分担を正しく理解し、戦略的にアプローチすることが必要です。
Ridgelinezは、生成AIの多様な社内実践知を基にクライアントへサービスを提供しています。早期からAzure Open AI+Slackによるチャットボットの導入をはじめ、社内外データの連携、リサーチ、マーケティング、HRなどの業務プロセス変革において豊富な実践知を蓄積してきました。この深い知見と技術力が、アセスメントから実装、AIガバナンス体制やガイドラインの整備まで、幅広いフェーズでクライアントへの包括的な支援を可能にしています。 2023年5月のサービス提供開始以来、製造業、金融、小売、メディアなど、多様な業種・業界における20社以上のクライアントへの伴走実績があります。
Ridgelinezでは、生成AIの導入自体を目的化することなく、ビジネス変革の手段として捉え、生成AIに関するサービスをアジャイルアプローチにより推進しています。このアプローチでは、実践知に基づき、仮説検証を繰り返すことで、迅速かつ柔軟にプロセスを進めることが可能です。
「RAG(検索拡張生成)」や「マルチエージェント」などの生成AIの関連技術を、HR・マーケティング・リサーチなど社内の多様な業務エリアにて積極的に実践しており、その知見をクライアントのプロジェクトに活かしています。生成AIを活用した実践的かつ効果的なビジネス変革を、クライアント企業に提案し、共に実現していきます。
【図1】生成AI活用アプローチ
生成AI事例紹介
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メディア系企業の生成AIシステム基盤刷新で業務効率化に貢献
メディア系クライアントの生成AIシステム基盤の刷新を支援し、データレイクの利用率向上と業務効率化に貢献しました。
既存システムの機能拡張性や柔軟性を向上させるため、アジリティの高いアーキテクチャと開発/運用方式を提案し、短期間で構築。生成AIシステム基盤を疎結合なモジュール型に刷新することにより、機能拡張性と柔軟性を大幅に向上させました。
基盤刷新により、社内データを生成AIから利活用するユースケースが広がりました。例えば、業務の現場への浸透が難しかったデータレイクの新たなインターフェースとして生成AIを活用することに取り組み、日本語からSQL文を自動生成する仕組みを使ってデータレイクにある社内データを簡単に抽出することを実現しました。これにより、従来はデータ活用技術者しか扱えなかったデータを多くのマーケティング担当者が直接利用したリサーチが可能になる等、社内でのデータ利活用促進につながりました。
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金融系企業の生成AIプロジェクトのアセスメントと開発ガイドラインを策定
金融系クライアントが抱える生成AIプロジェクトの複雑性とリスク管理の課題に対し、Ridgelinezは企画構想段階からのアセスメントとリスク対策の開発ガイドラインの策定を支援しました。
情報漏洩対策を含むリスク対策や、Ridgelinez独自の実装知見を活かした開発方式と実装アプローチのアセット化を行い、クライアントのプロジェクト実行能力の向上とリスク軽減を実現しました。
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製造業企業での設備故障時対応の業務効率化にGPTを活用
製造業クライアントでは、システムや設備の故障時にGPTを用いてナレッジベースに基づく対処策を把握することにより、復旧時間を短縮するシステムの検証を実施しました。
本システムでは、設備の障害発生時にはログが自動送信され、ナレッジ情報から作成された対処策が担当者のタブレットに送信されます。これにより、現場で直ちに対処策を実施することができ、復旧を早めることが可能となります。本システムを将来的に導入することにより、属人的な要素を排除し、要員削減による固定費の削減と稼働率の向上を目指しています。