「企業変革は長い道のり」
デジタル技術の進展に伴い、変化のスピードが速くなっていると言われています。デジタルネイティブ世代の増加、デジタル技術を活用した新しいサービスの台頭により、危機感を抱き、「自社の存在意義は何か」を再考し、変革しなければという危機意識を持っておられる方も多数いらっしゃると思います。また、変革しなければいけないのは分かってはいるけど、様々な障壁が頭に浮かび覚悟を決められず、逡巡しておられる方も多いと思います。
組織を変えるには周りの方々を巻き込む(仲間を増やす)必要がありますが、個人間、組織間の接点では互いの思惑が異なるとコンフリクトが生じます。それらを解消し説得するためのエネルギー(取引コスト)が大きすぎると、多くの人は「何もしない」ことを合理的に選択します。変革の道のりの第一歩を進めるためには、
・取引コストを下げること
- 相手(関連部門)を知る
- 双方の目的(パーパス)を揃え、変革の必然性を共有する
・取引コスト以上のメリット(将来の実り)を明らかにすること
が必要ですが、歩みを進める(変革の対象を拡げる)度に同じことが求められます。
さらに他企業を巻き込んで業界を変えるには、さらなる困難が待ち受けていますがそこでも同じことが求められます。
私たちは、変革の道のりを歩んでいる多くの企業の失敗例や悩みを聞き、変革の道のりを伴走、ときには牽引してきました。多大なエネルギーを要する長い道のりです。どの企業にも当てはまる正解(ルート)はありませんが、それぞれの企業におけるその時々の最適ルートはあると思います。私たちは、これからも「変革しなければならない」という危機感を持っているチェンジリーダーとともに、最適ルートを見つけ、歩みを共にしてまいりたいと思っています。